鹿野は周南市の最北部で、島根県との県境に接し中国山地の西端に位置する高原のまち。錦川源流の透きとおった清流、澄んだ空気、美しい大自然の恵みがいっぱいです。古くは平安時代に氷見(ひみ)神社や二所大明神・山田権前社(現二所山田神社)、金峰(みたけ)神社などの古社が創建され、鎌倉時代には山口県を治めた大内氏が鹿苑山漢陽寺を開き、家臣も住み着いていたようです。
江戸時代の初め頃、水利に恵まれなかった鹿野台地の水田開作と生活用水を救うために、一人の果敢な男が私財を投じて山をくり抜き水路を作り、錦川の支流の渋川から水を引きました。枯れていた台地はうるおされ、水路に沿ってまちが生まれ、にぎやかな市も開かれました。
大自然の恵みと昔からの街道や町並みは、どこか懐かしい雰囲気たっぷりで、多くの人が訪れます。