花崗岩製の板碑3基に釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来の三尊をあらわす梵字種子と紀年銘が刻まれています。このうち一基の紀年銘から応永12年(1405)に造立されたものと推定され、3基とも干丙が一致することから同年次に薬師三尊として造立されたものと考えられます。 他地区の板碑と同じく、庶民の結集による造立を感じさせ、当庶民信仰を知る上にも貴重な遺物です。地元の人々には昔から「石仏さん」と言われて親しまれており、傍を流れる梁瀬(やなせ)川には、春になるとふじの花が咲き、夏にはホタルが飛び交います。