弘法大師が国の安全を祈って灰で作られた「弁才天十五童子(べんざいてんじゅうごどうじ)」の形をした像を3体持って全国を回る旅に出られこの地に立ち寄られました。遠く人里を離れて、谷の水は清く、鳥の鳴き声も美しいので、その1体を祀られました。
「弁才天十五童子」を祀られると谷の水は潮水となり、数十町歩が青い海となり、カモメが水面に遊び、どこからか琵琶の音が聞こえ、天女が舞い降りてきたと伝えられています。境内には、潮水が出たといわれる井戸「潮坪」や弘法大師が作られたと言われている手形があり、その手形の表には「弁才天十五童子」が彫ってあります。8月7日のお祭りのときに拝見することができます。