周南市の東部、海抜697mの烏帽子岳に連なる山ふところにある小さな盆地が、「ツルの里」八代盆地です。初霜が降りる10月下旬頃、ツルは越冬のためシベリアから八代に渡って来て翌年3月下旬までの冬のあいだをここで過ごします。
八代地区は本州で唯一のツル渡来地で「八代のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されるとともに、全国で最も早く明治20年からツルの保護を始めた「近代日本自然保護制度発祥の地」でもあります。
ツル保護の歴史を今に伝える大変珍しいツルの墓や多くの文人による句碑なども見どころです。