水の流れる音を聞きながらのんびりと散策できるスポットが清流通りで、周南市鹿野総合支所から漢陽寺までの約600mほどです。平成6年(1994年)に地域の活性化や観光振興を目指して整備され、清流通りが誕生しました。平成20年(2008年)には、「平成の名水百選」にも選ばれています。
通り沿いには、池や水車、花や樹木などが丁寧に配置されていて、春は桜、秋は紅葉といった景色を楽しむことができます。また、龍雲寺や二所山田神社・漢陽寺などのパワースポットもあります。
鹿野総合支所の右手歩道に大きな弾正糸桜(だんじょういとざくら)〈しだれ桜〉が見えます。樹齢300年以上と云われ、高さ約8mで、春には多くの人が訪れます。駐車場東側には、江戸時代の慶安4年(1651年)に漢陽寺裏山の潮音洞を自費で掘った岩崎想左衛門重友の像が立っています。
応永15年(1408年)に創建された臨済宗の龍雲寺には、龍をイメージして作られた庭園や知恵を授かる文殊堂などがあります。現在の石垣は、室町時代に造られたといわれています。
明治時代に二所神社(旧二所大明神)と山田神社(旧山田権前)を合祀し、社号を二所山田神社と改めました。二所神社は昌泰2年(899年)の創建で、出雲大社の神々を勧請したものと伝えられています。山田神社は文治二年(1186年)の創建で、伊勢神宮の神々を勧請したものといわれています。
明治時代の二所山田神社宮司・宮本重胤は、女性の自立のための全国組織「大日本敬神婦人会」を設立しました。明治39年(1906年)にその機関誌「女子道」を発刊し、その資金源としておみくじの製造を開始しました。
全国各地の神社仏閣にみられるおみくじの自動頒布機を考案したのも同社で、おみくじも全国各地の神社仏閣向けに製作しています。