和田地区に伝わる三作神楽を後世に継承していくための建物です。
昭和45年に発足した三作神楽保存会が「神楽を永久に伝承すること」を目的に、神楽伝習の場として活動しています。
三作神楽は、和田地区三作(林・原赤・中村の3自治会)に古くから伝承され、7年目ごと(卯年・酉年)の式年祭で地元の河内社に奉納されてきました。
神舞台本(三作神楽保存会が使用している詞章本)や言い伝えによると、「大宝年間(701~703年頃)の大飢饉の際に五穀が実らず疫病が発生したため、五穀豊穣と疫病退散を祈願したところ、翌年からは作物が実り病気も癒え、村に平和が訪れた。そのお礼として、3村落民総出で力を合わせて神楽を奉納するようになった。」と伝えられています。
式年祭では神殿を設けて神迎えをし、23の舞が奉納されます。神祭りの古風な形をとどめるとともに、中世の華やかな芸能をとり入れて祭りの興奮を高めています。
昭和62年に山口県の無形民俗文化財に、平成12年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。