漢陽寺は周南市北部の鹿野地区、中国縦貫道・鹿野インターチェンジから直ぐの場所に位置します。周防国・長門国の守護大名、大内氏により室町時代に創建された臨済宗の寺院です。
本堂裏山の潮音洞(ちょうおんどう)より流れ出る遺り水を活かした美しい枯山水式の日本庭園は、季節によって様々な表情を見せ必見です。予約制で、写経や座禅体験をすることができます。
漢陽寺の庭は、昭和を代表する庭園家・重森三玲(みれい)や弟子の齋藤忠一による平安時代から桃山時代までの7つの庭園があります。
令和3年10月11日に漢陽寺庭園が国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました。
漢陽寺の裏山にある潮音洞は、岩崎想左衛門重友が、水利に恵まれなかった鹿野台地の水田開作と生活用水を救うために、私財をなげうって、漢陽寺の裏山にトンネル約89mを掘って、870mの水路を作り、錦川上流の水を引いたものです。
慶安4年(1651年)に工事を起し、村人達も、工事がすすむにつれて協力を惜しまず4年の歳月をかけて承応3年(1654年)に完成しました。この時代は測量技術や工具が稚拙であったので工事は難航を極めました。潮音洞の完成によって62町歩の水田を開作することができ、住民300戸の生活用水を救うことができたため、藩主毛利綱広はその功を賞して想左衛門重友を士籍に列しました。
拝観時間 | 9:00~16:00(最終入館) |
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拝観料金 | 400円 ※中学生以下は無料 |
駐車場 | 約20台(無料) |